コラム

葬儀の生前予約って何?メリットや注意点を解説します

 

【この記事を書いた人】

CLASSIX株式会社 営業/終活アドバイザー

https://marutto.classix.life/

 

葬儀の生前予約について意味・メリット・デメリット・注意点などを解説します

葬儀は、人生の最後を彩るセレモニーですね。

しかし、葬儀の準備は非常に慌ただしく、ご家族様がゆっくりと最後のお別れをできないことも珍しくありません。

そこで、ご本人様が存命中に葬儀の内容を決めておく「生前予約」が、終活の一環として注目されています。

今回は300件以上の寺院と提携し、お寺での葬儀から永代供養までを執り行う弊社が次の内容についてご紹介します。

  • 生前予約とは
  • 生前予約のメリット・デメリット
  • 生前予約した葬儀の流れ
  • 生前予約の注意点
  • 生前予約・生前葬・生前墓の違い
  • お墓の生前予約

費用を抑え、お寺で葬儀から納骨までを執り行う方法もご紹介しています。

葬儀の生前予約を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

 

生前予約とは「生前に葬儀社と葬儀内容や費用を決めておくこと」です

生前予約とは、言葉の通り「生前に葬儀社と葬儀内容や費用を決めておくこと」です。

「予約」と言うと、あらかじめ日程や時間を決めることを想像しますが、生前予約は葬儀の日程を決めるものではありません。

元来、ご逝去後にご家族様が葬儀社と打ち合わせる内容を、ご本人様が打ち合わせて契約するのです。

生前予約で決められる内容の例を、下にご紹介します。

  • 葬儀の内容(一般葬・家族葬・一日葬・直葬)
  • 葬儀会場
  • 葬儀で使用する物品(祭壇・棺・遺影など)
  • 参列者へのおもてなし内容(会食内容など)

また、生前予約は個性的な葬儀を希望される方にもよく選ばれています。

「出棺時は白装束ではなく、お気に入りの服を着せてほしい」

「カジュアルに送り出してほしいので、自分の好きな音楽をかけてほしい」

などの希望も、生前予約なら叶えやすいです。

生前予約の詳細は葬儀社によって異なるため、見積もり時にご相談ください。

 

生前予約の内容について、説明しました。

では、生前予約にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

 

生前予約を依頼するメリット・デメリット

ここからは、生前予約のメリット・デメリットをご紹介します。

葬儀はやり直しがききません。

後悔のないよう、メリット・デメリットの両方を理解しておきましょう。

 

生前予約を依頼するメリット

生前予約のメリットは、4つあります。

  • ご本人様が希望する葬儀内容にできる
  • 葬儀費用の準備がしやすくなる
  • ご逝去~葬儀の慌ただしさを軽減できる
  • 葬儀内容を決めておくことで、今後の人生を安心して楽しめる

生前予約なら葬儀の準備に時間をかけられるため、ご自分の希望する葬儀内容や会場、費用などをゆっくり考えられます。

不明点は葬儀社やご家族様に確認すれば、葬儀に関する不安も解消できるでしょう。

また、希望の葬儀を考える中で、今まで歩んできた人生を見つめなおすこともできます。

やりたいこと、会いたい方を思い出すきっかけにもなりますね。

最後の見送り方を決めておくことで、残りの人生をより楽しめるようになったというお声もよく頂いています。

 

生前予約を依頼するデメリット

生前予約のデメリットは、2つあります。

  • ご家族・ご親戚様の了解を取れないことがある
  • 葬儀費用についてトラブルになることがある

生前予約は一般的になりつつありますが、存命中に葬儀について考えることをタブー視する方もいらっしゃいますよね。

ご家族様が、生前予約を了承していなかったりご存じない場合、希望する内容の葬儀は難しくなります。

あらかじめ生前予約についてご家族様と話し合い、了承を取っておきましょう。

また、下のような葬儀費用の支払いトラブルが起こる可能性もあります。

  • 生前予約時は手付金のみの支払いで、葬儀後の支払い費用があることをご家族様がご存じなかった
  • 生前予約を依頼した葬儀社が倒産し、支払った費用も回収できなかった

しっかりとした葬儀社を選び、葬儀費用の詳細もご家族様に伝えておきましょう。

 

生前予約をするメリット・デメリットをご紹介しました。

メリット・デメリットをよく比較し、ご自身にあった葬儀方法を考えていただければと思います。

次は、生前予約での葬儀の流れをご紹介します。

 

生前予約での葬儀の流れ

生前予約での葬儀の流れは、以下の通りです。

  1. 資料を取り寄せ、見積もりを検討する
  2. 葬儀社と契約を結ぶ
  3. 費用を支払う
  4. 危篤・ご逝去時に葬儀社へ連絡する
  5. 生前予約した内容の葬儀を執り行う

今回は一般的な流れをご紹介しますが、詳細は葬儀社によって異なる場合もあります。

契約から葬儀の流れは、必ず問い合わせ時にご確認ください。

 

①資料を取り寄せ、見積もりを検討する

生前予約の可能な葬儀社を調べ、問い合わせます。

見積もりや相談は無料のことが多いため、気になる葬儀社は何社でも問い合わせてみましょう。

葬儀は担当者との相性も重要になるため、担当者の対応もよく確認したいポイントです。

 

②葬儀社と契約を結ぶ

利用したい葬儀社が決まったら、契約を結びます。

担当者と相談し、葬儀内容・使用する遺影・祭壇・棺・参列者にふるまう料理などを決めていきます。

ご自分の希望をしっかりと伝え、納得いく葬儀ができるよう担当者と話し合いましょう。

 

③費用を支払う

契約プランや詳細が決まり次第、費用を支払います。

葬儀社によって「手付金」として葬儀料金の一部のみを支払う場合と、全ての葬儀料金を前払いする場合があります。

ここまでで、生前予約の契約は完了です。

 

④危篤・ご逝去時に葬儀社へ連絡する

ご本人様の危篤時やご逝去のタイミングで、生前予約した葬儀社に連絡します。

ご遺体のお迎えもプランに含まれることが多いため、ご自宅や安置所までの搬送もスムーズに行われます。

ご家族様がいらっしゃらない方は、連絡する葬儀社を病院や入居施設に伝えておきましょう。

 

⑤生前予約した内容の葬儀を執り行う

生前予約した内容の葬儀を執り行います。

もちろん最低限の確認事項はありますが、ご逝去後に葬儀を検討するよりもご家族様の負担は和らぎます。

葬儀の話し合いに追われることなく、お別れまでの時間をゆっくりと過ごせるでしょう。

葬儀後の費用支払いがある場合は、規定の期日内に支払います。

 

生前予約での葬儀の流れについて、説明しました。

葬儀内容を決めるタイミングが違うだけなので、あまり違和感を覚えないかもしれませんね。

次は、生前予約で気を付けたい6つの注意点をご紹介します。

 

生前予約で気を付けたい6つの注意点

生前予約で気を付けたい6つの注意点

 

生前予約で気を付けたい点は、以下の6点です。

  • 生前予約をする前にご家族様と話し合う
  • 予約内容・葬儀社などを周囲に知らせておく
  • 葬儀費用を準備しておく
  • 口コミや担当者の雰囲気を確認する
  • 複数社を比較検討してから生前予約する
  • 念のため解約手続きも確認しておく

希望の葬儀を執り行うために、しっかりと確認しておきましょう。

 

①生前予約をする前にご家族様と話し合う

1つ目の注意点は、生前予約をする前にご家族様と話し合うことです。

生前予約のデメリットでも説明したように、ご家族様の中には生前予約にマイナスなイメージを抱く方がいらっしゃるかもしれません。

葬儀はご家族様がご本人様の逝去を受け入れ、次のステップに進めるよう導く役割があります。

そのため、葬儀はご家族様にとっても非常に大切なものなのです。

決してご本人様の一存で決めることはせず、ご家族様とよく話し合ってから契約しましょう。

 

②生前予約の内容・葬儀社などを周囲に知らせておく

2つ目の注意点は、生前予約の内容や契約した葬儀社などをご家族・ご親戚様などに知らせておくことです。

生前予約した葬儀を執り行うには、逝去の知らせが葬儀社に届く必要があります。

そのため、生前予約した葬儀社のことは必ずご家族様に知らせておきましょう。

ご家族様が他の葬儀社に依頼した場合は、生前予約時に支払った費用が戻らないこともあります。

連絡漏れを防ぐために、エンディングノートに生前予約のことを書いておくのもよい方法です。

 

③葬儀費用を準備しておく

3つ目の注意点は、葬儀費用を準備しておくことです。

生前予約での葬儀費用の支払いは、2つの方法があります。

  • 生前予約時に全ての費用を前払いする
  • 生前予約時は手付金のみを支払い、葬儀費用の大部分は葬儀後に支払う

葬儀後の支払いがある場合は、その費用も準備しておきましょう。

また、「葬儀信託」を利用できる葬儀社では、葬儀費用を金融機関に預けておくことも可能です。

ご自身で葬儀費用の管理が難しい場合は、検討してみてはいかがでしょうか。

 

④担当者の対応や口コミを確認する

4つ目の注意点は、担当者の対応や口コミをよく確認することです。

どんなに魅力的な葬儀プランでも、担当者が心無い態度だったら良い葬儀を執り行うことは難しいですよね。

葬儀内容や費用だけでなく、葬儀社の口コミや相談時の対応をチェックし、まごころにあふれた葬儀ができるかを考えてみましょう。

 

⑤複数社を比較検討してから生前予約する

5つ目の注意点は、複数社を比較検討してから生前予約することです。

葬儀社は、それぞれ特徴のある葬儀プランを用意しています。

見積もりを見比べることで、どの葬儀社のプランが一番希望に沿うのかを、より明確にできるでしょう。

 

⑥解約手続きも確認しておく

6つ目の注意点は、解約手続きも確認しておくことです。

事情が変わり、生前予約した内容の葬儀が難しくなる可能性もあります。

解約時の手続きや費用は葬儀社によって異なるため、念のため確認しておきましょう。

 

生前予約で注意したい点をご紹介しました。

ご逝去後は慌ただしいため、スムーズに葬儀が執り行えるよう契約内容はしっかりと確認しておきましょう。

次は、似ているため混同しやすい3種類の言葉「生前予約」「生前葬」「生前墓」の違いを説明します。

 

生前予約・生前葬・生前墓の違い

終活の一環として取り上げられる用語で、混同されやすいのは以下の3種類です。

  • 生前予約・・・存命時に葬儀内容を決めること
  • 生前葬・・・存命時に実際に葬儀を執り行うこと
  • 生前墓・・・存命時に建てるお墓のこと

ここからは、生前予約以外の2種類について説明していきます。

 

①生前葬

生前葬とは、お世話になった方や親しかった方に、ご自分で感謝や別れを伝えるために開く存命中の葬儀です。

宗教的な決まりも無いため、招待者や内容も全てご自分で決めることができます。

パーティーのような形式、僧侶を招いた仏式など、開催形式はさまざまです。

生前葬を開くことは、お世話になった方にあらかじめ別れを告げることになります。

人間関係にも区切りがつくでしょう。

 

②生前墓

生前墓とは、存命時に建てるお墓のことです。

近年は、気に入ったお墓を選ぶために、生前にお墓を用意する方が増えています。

建立者の名前が赤い文字で彫られている墓石を見たことはありませんか?そのような墓石は、存命中の方が建立したお墓のことがほとんどです。

生前のお墓建立を「縁起が悪い」と敬遠する方もいらっしゃいますが、生前墓は古代の中国や日本でも行われており、縁起が良いものとされてきました。

お墓の建立には10万〜300万ほどの費用と1〜3か月ほどの期間が必要です。

先に建立しておくことで、お墓の心配を減らせるでしょう。

 

生前予約と混同されやすい2種類の言葉について説明しました。

この中で、生前にお墓を用意する方が増えていると説明しましたが、生前にどのようなお墓を購入できるのでしょうか。

ここからは、お墓の生前購入について簡単に説明します。

 

お墓も生前に用意する人が増えている

近年は先祖代々のお墓が無い、先祖代々のお墓に入りたくないなどの理由で、生前にお墓を購入する方も増えています。

先にお墓を用意しておけば、ご家族様がお墓を探したり、購入費用を負担する必要もありません。

ここからは、生前にお墓を用意する方法を4つご紹介します。

 

①新しくお墓を建立する

1つ目の方法は、新しくお墓を建立することです。

ご自分が入るお墓が無い方や、これを機に実家の墓じまいをして、ご自分と一緒に埋葬したい方などによく選ばれています。

先にご先祖様の遺骨を納骨し、後からご自分が一緒に入ることも可能です。

 

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②樹木葬を生前予約する

2つ目の方法は、樹木葬を生前予約することです。

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花を墓標とする埋葬方法です。

大きな墓石を購入しないため、やや費用は抑えられます。

樹木葬では最初に個別埋葬し、何年かすると他の方の遺骨と一緒に合葬される墓地と、最初から合葬される墓地の2種類があります。

樹木葬の埋葬方法は墓地による差が大きいため、契約時によく確認しましょう。

 

③納骨堂を生前予約する

3つ目の方法は、納骨堂を生前予約することです。

納骨堂とは室内版のお墓で、墓地が用意したお堂に骨壺を納めて納骨する方法です。

掃除などのお墓のメンテナンスが簡単、悪天候に強い、アクセスのよい納骨堂が増えているなどのメリットがあります。

バリアフリーの納骨堂を選べば、ご年配や赤ちゃん連れの方も気軽にお参りできるでしょう。

 

④永代供養を生前予約する

4つ目の方法は、永代供養を生前予約することです。

永代供養とは、納骨後の遺骨管理や法要の開催をお寺に全てお願いする方法です。

お墓管理の負担をお子さんにかけたくないと、ご自分の永代供養を生前予約する方が増えています。

永代供養は納骨後の一定期間は個別供養が行われる場合と、最初から合同のお墓で供養される場合があります。

お墓管理や法要の開催などの大変な部分は墓地にお願いし、会いたい時に気軽に会いにいけると、近年注目を集めている納骨方法です。

 

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お寺での供養とは?供養の種類や永代供養について解説します

 

 

ご自分の納得できる葬儀や納骨を執り行える生前予約について、ご紹介しました。

葬儀の生前予約は葬儀社、お墓の購入は墓地と、葬儀から納骨全てを生前予約する場合、予約箇所が複数になりがちです。

「お寺でまるっとお葬式」は、ご逝去後のお迎えから葬儀・納骨までの全てを一貫してお引き受けしております。

弊社提携の歴史あるお寺で葬儀・納骨を行うため、安心して供養をお任せいただけます。

 

「お寺でまるっとお葬式」は火葬からお寺の永代供養までを安心価格でご利用いただけます

最近は亡くなった方の遺骨をお寺に納骨し、法要をオンラインで行えるサービスも登場しています。「お寺でまるっとお葬式」は、お寺の手厚いサポートを受けられるので、安心して大切な方の供養を任せられます。

 

「お寺でまるっとお葬式」は生前予約も承ります

「お寺でまるっとお葬式」は、生前予約も承ります。

喪主を務めるご家族様がいらっしゃる方、一人暮らしの方どちらにもご利用いただけます。

 

<ご家族様がいらっしゃる方の流れ>

①ご本人様またはご家族様よりお問い合わせ

②お見積もり

③プランの決定・契約

④お支払い

⑤ご逝去後、弊社へご連絡

⑥提携寺院にてお葬式

⑦葬儀を開催した寺院にて永代供養

 

<一人暮らしの方の流れ>

①ご本人様よりお問い合わせ

②お見積もり

③プランの決定・契約

④お支払い

⑤ご逝去後、病院より弊社へご連絡

⑥提携寺院にてお葬式

⑦葬儀を開催した寺院にて永代供養

 

ご家族様がいらっしゃらなくても、入院先や入居施設に弊社をお知らせ頂くことで問題なくご利用いただけます。

葬儀費用、納骨費用を含めて契約時にお支払いいただくため、葬儀後のお支払いはございません。

気になる点は何でもお問い合わせください。

 

お寺でお葬式

直葬で火葬した後、お寺の本堂でお葬式を執り行います。

自宅からオンライン参加も可能です。

離れた場所でも、スマホなどのデバイス15台まで同時に参列できます。

 

お寺でお墓(納骨)

お葬式をおこなった寺院の納骨施設で、丁寧に永代供養させていただきます。

3年・7年・13年プランにより、個別にご供養させていただきます。

 

年12回法要

月命日・お彼岸・お盆など、毎月お寺から合同法要の様子がオンラインで配信されます。

お寺にお参りに行くことも可能です。

 

世界から法事

四十九日・一周忌・三回忌なども、オンラインでおこなうことができます。

海外にも配信されるので、離れたご家族様などにも喜ばれます。

 

まとめ

葬儀を生前予約することで、ご本人様のご希望に沿った葬儀を執り行え、ご家族様の負担も和らげることができます。

メリットが非常に大きい方法なのですが、生前予約を受け入れがたいと考える方もいらっしゃるため、ご家族様とよく話し合ってから申し込んでください。

人生の見送り方法を決めることは、残りの人生をより豊かに生きることに繋がります。

まごころにあふれた葬儀が執り行えることを、心より願っております。

 

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